vol.04
結婚式の二次会パーティーの幹事を頼まれたら、どんなスタイルにするのか、まずは具体的なイメージをもつことが大切です。その際に忘れていけないのは、新郎新婦の意向に沿ったものにすること。当のお二人は、挙式や披露宴の準備などで慌ただしく、二次会のために思うように時間が割けないでしょう。そこで、新郎新婦の希望をよく聞いて、希望を叶えるのが幹事の役目なのです。
新郎新婦の希望を聞こう
新郎新婦の方で「ハワイ風の二次会にしたい」「食事が美味しいレストランがいい」「生演奏の演出をしたい」など…具体的なコンセプトやイメージがあれば、それに従ってセッティングするのが一番です。けれども、具体的なイメージがない場合には「何でもいい」「おまかせします」などと、丸投げされてしまうこともあるでしょう。このようなオーダーをされたときが一番、幹事の頭を悩ませます。
新郎新婦が「何でもいい」と言ったからといって、ありきたりな二次会パーティーを設定しても、「ちょっとイメージと違った」「こんなはずじゃなかった」なんて言われてしまうことも…。後々、お互いに嫌な思いをしないためにも、事前の念入りな打ち合わせが大切です。
立食形式or着席形式?
立食形式
二次会会場にゲストのための椅子をほとんど用意せずに、立ったままで飲食や会話を楽しむのが立食形式です。立食のメリットは、カジュアルな雰囲気でゲストが気軽に楽しめること、ゲスト同士の交流が深まりやすく出会いの場にもなることなどが挙げられます。また、着席形式ほど広い会場を必要としないので、招待人数が多い場合にはおすすめです。ただし、ドレスアップしてヒールで参加している女性ゲストにとっては、立ちっぱなしの飲食は辛いものがあります。
半立食形式
基本的には立食で会場の端にいくつかの椅子が用意されているのが、半立食形式です。ゲストの人数分の椅子は用意されていませんが、座りたい人は座れるので立食よりも楽なのがメリット。立食同様に、新郎新婦やゲストが会場内を自由に移動できるため、ゲスト同士の交流も深まりやすいでしょう。ただし、椅子取りゲームになる場合もありますから、その点には考慮が必要です。
着席形式
挙式や披露宴からそのまま二次会に参加するゲストにとっては、着式形式の二次会が一番ありがたいでしょう。というのも、二次会が始まるまでにすでに疲れている場合が多いからです。特に、普段よりもドレスアップしている女性の多くは、「足が痛い」と感じています。
着式の場合は、食事や飲み物もゆっくり楽しめますから、ゲストのことを考えると一番良いスタイルだといえるでしょう。ただし、着席の場合は席が固定しているために移動がしづらく、決まったゲストとしか交流できない、広い会場を必要とするなどのデメリットが挙げられます。
二次会パーティーのコンセプトを決めよう
二次会の会場を決める前に、まずパーティーのコンセプトや演出を考えるのがおすすめ。それに沿った会場を探すと、幹事の仕事もスムーズに進みます。ゆったりと食事やお酒を楽しみたい、ゲストとの交流や会話を楽しみたい、余興やゲームなどで盛り上がりたい、ハワイアンスタイルの二次会にしたいなど…具体像を決めていきましょう。
● レストランやダイニングバーを貸切るスタンダードなスタイル
● クルージングをしながらのスタイリッシュなスタイル
● ハワイアンカフェを貸切る南国スタイル
● クラブを貸切るイベントスタイル
● 芸人さんやマジシャン、生演奏などを呼ぶライブスタイル
最近では、「人とは違う二次会にしたい」という希望を挙げる方も増えていますから、こんな二次会スタイルもおすすめ。新郎新婦からの具体的な希望がなければ、こちらから提案してみるのも一つの手です。